2005年04月06日

世界銀行がナムトゥン2ダム支援を承認

まったく残念なことになってしまいました。
以下、メコンウォッチからの転載です。

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【ナムトゥン2ダム・キャンペーン】
第12号 世界銀行がナムトゥン2ダム支援を承認
「貧困削減」のもとに行われた誤った決定

(特活)メコン・ウォッチ 2005.4.1

※転載大歓迎、重複受信御容赦

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ラオスの人々の生計手段を奪い、環境破壊を進めるプロジェクトに、世界銀行や
アジア開発銀行の資金が使われないよう、皆さんの力を貸してください!
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<プレス・リリース>

世界銀行の理事会がナムトゥン2ダム支援を承認
「貧困削減」の名のもとに巨大インフラ事業を推し進める誤った決定

3月31日、世界銀行の理事会で、ラオスのナムトゥン2ダムプロジェクトへの支
援が承認された。世界銀行が「貧困削減」の名の下に、大きな環境社会影響、経
済的リスクを抱える13億ドルという巨大インフラ事業を推し進めようとする誤っ
た決定が行われたことになる。

IDA(国際開発協会)による部分的リスク保証5000万ドルおよび贈与2000万ドル、
MIGA(多国間投資保証機関)の政治的部分保証2億ドルが供与される。

同事業については、以下のような問題が挙げられている。

○伐採後の環境アセスメントと住民合意への疑問
・1993年乾季に水没予定地でダムを前提とした激しい伐採が開始され、伐採後に
環境アセスメントや住民の合意形成が行われた。
・1995年11月9日に世界銀行調査団がラオス政府に渡した援助覚書に違反し、伐
採会社による住民移転が行われた。

○「貧困削減のためのダム」への疑問
・タイへの売電収入を貧困削減につなげるとしているが、同様に世界銀行が「貧
困削減のための石油開発」を標榜したチャド・カメルーン石油開発プロジェクト
はうまくいっていない。
・特別会計が作られたとして、貧困削減のために運用するには財政制度や適切な
公共政策、それを実施するためのキャパシティが必要だが、ラオスには困難。
・事業費は12〜13億ドルとラオスのGDPの約70%にあたり、重債務貧困国のラオ
スにとっては経済的リスクが大きい。

○被害住民のリスクの大きさ
・山岳民族など自給的な生活を送る6200人の人々が移転を強いられる。
・過去のダムプロジェクトでは十分な補償がされないまま。
・パイロット村では、市場のない商品作物を作らされるなどすでに問題が生じて
いる。
・発電後の水が転流されるセバンファイ川では、増水により川沿いの10数万人が
影響を受ける。

○アジア象など希少な野生動物の生息地の破壊

○タイにとって不必要な電力
・タイでは現在35%が余剰電力
・不要でコストの高い電力を買うことで再生可能エネルギーの促進が妨げられる。

これらの問題に対し、世界銀行の「非自発的な移転に関する政策」や「先住民族
に関する政策」、「環境アセスメントに関する政策」、「自然環境に関する政策」、
「森林に関する政策」などに違反している可能性がある。

また、世界銀行は自ら、ナムトゥン2ダム計画の「意思決定枠組み」という文書
のなかで、3つの柱(@貧困削減と環境保護を目的とした開発枠組み、A技術的
・経済的・財政的な健全性と世界銀行の環境・社会配慮政策の遵守、B国際敵な
援助国・機関や国内外からの十分な理解と幅広い支持)を定め、それが満たされ
なければプロジェクトを支援するかどうかの意思決定を理事会に提案しないとし
ていたが、これらが一つとして満たされないまま、今回の決定が行われた。

これまで、世界銀行は同事業が大きなリスクを抱えていること、プロジェクトを
管理するためのラオス政府のキャパシティは不十分であることを認めてきた。そ
のようなプロジェクトは当然中止すべきであるにもかかわらず、世界銀行が同事
業への支援を決定したことは、全く理解することができない判断である。

しかし、世界銀行がラオス政府のガバナンスの弱さを認めたうえで、リスクの高
いプロジェクトを承認したからには、これまでの世界銀行のプロジェクトのよう
に、プロジェクト開始後に生じる環境・社会・経済影響の責任を現地政府や事業
者に押し付けることがあってはならず、世界銀行自身の責任が問われることにな
る。

同事業への支援決定を皮切りに、世界銀行が「貧困削減」の名のもとに再び大型
インフラ開発支援に傾き、それによって多くの貧困が作り出されることが懸念さ
れる。

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◆ナムトゥン2ダムとは・・・
ラオスのナムトゥン2ダム計画は、日本が第2の出資国となっている世界銀行が
支援をするかどうかで、国際的に最も論議を呼んでいる大規模インフラ事業です。
約6000人の立ち退き住民を含め10万人を超える農村住民に被害をもたらし、アジ
ア象など貴重な野生動物の生息地を破壊します。総事業費は、ラオスのGDPの70
パーセントに相当する13億ドルで、そのうち70パーセント以上を海外からの借金
でまかなうことになります。計画の実現は資金が集まるかどうかにかかっており、
そのカギを握っているのが世界銀行の支援です。もし世界銀行が協力を約束すれ
ば、それが「お墨付き」となって民間銀行団の金利の高い融資が、重債務貧困国
のラオスに流れ込むでしょう。経済的にもリスクが高いプロジェクトなのです。

◆キャンペーンのサイト
http://www.mekongwatch.org/issues/namthuen2.html#SEC1

◆連絡先
この件に関するご質問やご要望などは下記までお気軽にお問い合わせ下さい。
(特活)メコン・ウォッチ 松本・東(ひがし)
〒110-0015 東京都台東区東上野1-20-6 丸幸ビル2階
電話 03-3832-5034 ファックス 03-3832-5039
電子メール info@mekongwatch.org
posted by yasu at 11:22| 埼玉 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | ナムトゥン2ダム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年04月04日

ナムトゥン2ダム・キャンペーン

現在ラオスではナムトゥン2ダムという、大規模なダムの計画があります。莫大な環境破壊を招くだけでなく、総事業費がラオスのGDPの約70%と経済的にもたいへんリスクが高い事業です。電力を購入予定のタイでは電力が余っていて、タイへの売電が止まってしまえば後はどうやって借金を返してゆくのでしょう。
 支援を計画している世界銀行には、日本が第2の出資国となっています。日本政府の動きがこのプロジェクトの行方に大きく関わってきます。
 以下、メコン・ウォッチからのメールを転載します。

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【ナムトゥン2ダム・キャンペーン】
第10号 世界銀行は同じ過ちを繰り返すな!

(特活)メコン・ウォッチ 2005.3.29

※転載大歓迎、重複受信御容赦

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ラオスの人々の生計手段を奪い、環境破壊を進めるプロジェクトに、世界銀行や
アジア開発銀行の資金が使われないよう、皆さんの力を貸してください!
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今月14日(月曜日)、東北タイ各県から貧民連合のメンバー約150名が首都バン
コクに集まり、世界銀行バンコク事務所の前で抗議の街頭行動を行いました。中
心となったのは世界銀行などが融資して、大きな環境・社会影響を引き起こして
いるパクムン・ダム(ウボンラチャタニ県)とラムタコン・ダム(ナコンラチャ
シマ県、日本の国際協力銀行(JBIC)も協調融資)の被害住民です。住民たちを
街頭行動に駆り立てたのは、自分たちが受けた被害にきちんと対応することもな
く、再び隣国ラオスでの巨大ダム建設に融資をしようとしている世界銀行に対す
る怒りと、圧制のもとで声をあげたくてもあげられないラオスの農民たちに対す
る共感です。

街頭行動の模様は、テレビや新聞をはじめとする多くのタイ・メディアで報道さ
れました。以下では、ラジオ・フリー・アジア(RFA)の記事を日本語訳で紹介
します。ところが、こうした声を無視して、世界銀行は、翌々16日に、「建設計
画の査定を終え、融資審査に必要な書類を理事会に送付した」と発表しました。
RFAの記事が言及する野生動物の生態把握をはじめとして、各方面から投げかけ
られた課題に十分対応しないまま、世界銀行は理事会に対して判断を仰ごうとし
ています。

世界銀行の理事会は、3月31日(米国東部時間)に予定されており、数日後には、
同じく融資を検討しているアジア開発銀行(ADB)も理事会を開催する見込みで
す。世界銀行では第二位、ADBにおいては第一位の出資国として、理事会での決
定に大きな影響力を持つ日本政府・財務省は、こうした拙速な判断をよしとして
しまうのでしょうか。

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農民グループ、世銀にラオスのダム建設中止を要求
ラジオ・フリー・アジア(RFA)
2005年3月14日

〜3月14日、タイ・バンコクの世界銀行(世銀)事務所前でタイの農民グループ
が、ジェームズ・ウォルフェンソン世銀総裁の人形を燃やす街頭抗議行動を行っ
た〜

【バンコク発】環境問題に取組む100人あまりの村民と支援者たちは、タイの首
都バンコクでジェームズ・ウォルフェンソン世銀総裁の人形を燃やし、隣国ラオ
スで論議を巻き起こしている水力発電所計画の中止を要求した。

「私たちは、世銀が再び巨大なダムに対して深く関与しようとしていることに深
い懸念を抱いている。もしナムトゥン2が建設されれば、ラオスやタイへの被害
は計り知れない」。過去に世銀が融資し、批判の対象となったタイのダム建設地
周辺からやってきた農民グループは、声明の中でこう述べた。ラオスに隣接する
東北タイで世銀が融資したパクムン水力発電所とラムタコン灌漑計画の二つのダ
ムは、豊かな淡水漁業に壊滅的な打撃を与え、何千もの家族を路頭に迷わせた、
と農民たちは指摘した。「私たちは経験から知っている。世銀は金だけ出してお
いて、自分たちが引き起こした環境問題については知らぬふりをする」。米国に
在住し環境NGO国際河川ネットワーク(IRN)で活動するアビバ・インホフ
(Aviva Imhof)さんも、ナムトゥン2が「人々を苦しめる以外のなにものでも
ない」と非難した。

〜野生生物への被害〜
10年にもわたる論議と準備の期間を経て、世銀は今年いわゆる「ナムトゥン2」
への査定を開始した。タイの環境団体は、世銀がダム建設現場にあたるナカイ高
原集水域の野生動物の生態を十全に把握していない点、環境保全基金を建設計画
の見返りとしている点を痛烈に批判している。ダムは、ラオス政府とナムトゥン
2電力会社の共同事業で、後者にはフランス国営電力公社の国際部門(EDFI、35
%の株を所有)なども参加している。「社会・環境影響は、幅広く調査してきた」
と、世銀のイランゴヴァン・パチャムトゥ(Illangovan Patchamuthu)環境部門
調整役は語った。

〜建設開始は間近〜
パチャムトゥ調整役は、そうした調査の中には、被害住民の福利厚生を増進する
計画もあるとした。ナムトゥン2の建設は、来月に世銀の理事会が承認し次第、
開始される運びとなっている。反対派は、移転を余儀なくされるラオスの村人約
6000人の暮らしがだいなしになると主張した。ナムトゥン2は大量の発電を行う
が、そのうち95%はタイに輸出され、25年間にわたって毎年2億米ドル(約220億
円)の収入をラオスにもたらすと予想されている。

〜決定は遅くとも5月〜
ラオス政府は、ラオスが貧困から脱却するために現金収入が必要だと言う。世銀
は1月に、(近々)計画の査定段階に入ると発表した。出資企業などは、すでに
4000万米ドル(約44億円)を投資したと主張している。「現時点では、よほど予
想外のことでもなければ、計画が頓挫することはない」と世銀のピーター・スティー
ブンス(Peter Stephens)東アジア太平洋主席報道官はRFAに語った。遅くとも5
月までには決定が下されるというのが大方の予想であるが、スティーブンス主席
報道官は、査定には必要なだけ時間をかけると述べた。NGOの調査によれば、ナ
ムトゥン2は6200人もの先住民族を移転し、(ダム下流の)セバンファイ川に依
存して生活する10万人以上もの人びとに被害をもたらすことになる。

英語原文は、下記のURLで閲覧可能です。
http://www.rfa.org/english/news/business/2005/03/14/thailand_laos_dam/
パクムン・ダムについては、下記のURLをご覧下さい。
http://www.mekongwatch.org/env/thailand/pakmun/index.html
ラムタコン・ダム(揚水発電所)については、下記のURLをご覧下さい。
http://www.mekongwatch.org/env/thailand/ramu/index.html

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◆ナムトゥン2ダムとは・・・
ラオスのナムトゥン2ダム計画は、日本が第2の出資国となっている世界銀行が
支援をするかどうかで、国際的に最も論議を呼んでいる大規模インフラ事業です。
約6000人の立ち退き住民を含め10万人を超える農村住民に被害をもたらし、アジ
ア象など貴重な野生動物の生息地を破壊します。総事業費は、ラオスのGDPの70
パーセントに相当する12億ドルで、そのうち70パーセント以上を海外からの借金
でまかなうことになります。計画の実現は資金が集まるかどうかにかかっており、
そのカギを握っているのが世界銀行の支援です。もし世界銀行が協力を約束すれ
ば、それが「お墨付き」となって民間銀行団の金利の高い融資が、重債務貧困国
のラオスに流れ込むでしょう。経済的にもリスクが高いプロジェクトなのです。

◆キャンペーンの呼びかけ
ナムトゥン2ダムが地域住民の生活やそれを支える生態系に及ぼす影響に懸念を
抱いてきた私たちメコン・ウォッチは、世界銀行とADBに巨額の資金を提供して
いる日本の市民社会に向けて、この事業の概要や懸念される問題について情報を
共有し、公的国際金融機関の融資を阻止するべく、このキャンペーンを始めまし
た。是非、世界銀行、ADB、財務省国際局に対してナムトゥン2ダムへの資金協
力を行わないよう働きかけにご協力下さい。

◆キャンペーンのサイト
http://www.mekongwatch.org/issues/namthuen2.html#SEC1

◆連絡先
この件に関するご質問やご要望などは下記までお気軽にお問い合わせ下さい。
(特活)メコン・ウォッチ 松本・東(ひがし)
〒110-0015 東京都台東区東上野1-20-6 丸幸ビル2階
電話 03-3832-5034 ファックス 03-3832-5039
電子メール info@mekongwatch.org
posted by yasu at 11:53| 埼玉 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | ナムトゥン2ダム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする